藤田和子のマンガ〜 ライジング！-開幕-

ずーっと、少女コミックに描いているマンガ家。少女小説家の氷室冴子とタッグを組むほどの仲良し。年代も同じ、っつーことは、、、、。真コールという作品で、小学館漫画賞をとった実力派です。ラブコメとちょっとシリアスがかったサスペンス、そしてサクセスストーリーが多いですね。全部買いには至っていませんが、いっぱしのファンなみに、以下の作品を購入・所有しています。いずれも小学館。

1. ライジング！　１〜１５巻　　ＦＣワイド版１〜６巻（７欠）　文庫版　１・２・７
2. ドリーム・ラッシュ　１〜６巻（なぜか、６巻だけ新本で入手できなかった。なんでだろ）
3. 桃花タイフーン　１〜６巻
4. 小麦パニック　１〜５巻
5. ろまんす五段活用　１〜５巻
6. ジュリエットの娘　１〜５巻
7. 商品には手を出すな
8. 天使のしっぽ　１〜３巻
9. 真コール　１〜９巻

もっていないので、ほしいのは「マリコ　漫画家になります！」ですね。

この中で特に私が好きなのはライジング！という作品。氷室冴子が、はじめてマンガの原作を提供し、３年半にわたって、小学館少女コミックに連載されたものです。最近、マンガ文庫にも入ったので入手しやすいと思います。

さて、ライジング！の舞台は宝塚歌劇団をモティーフにした、宮苑歌劇団です。宝塚というと、入団するのはものすごく大変ということで有名ですが「宮苑」こちらも同じ。そこに、アメリカ帰りでなーんもしらず、芸能専門学校だと思ってここを受験した、ダンス好きの主人公の仁科祐紀（最初は１５歳）は、様々な障害にぶつかり挫折し、それを乗り越えながら、だんだんと演劇が好きになり、夢中になり、一流の女優へ成長（ライジング！）していきます。それを支えるのが、女優としての天性の魅力、スター性を見出した宮苑歌劇団の演出家の高師謙二です。最終回では、その後の二人がカップルになりそうな予感を残しつつ終わります。それがいいんだな。最近の藤田作品では、ドリーム・ラッシュがそのホネ組みを使っていますが、どうしてもヒロインがベターっとなってしまうんです。時代性もあると思うのですが、ベターっとしない、古風？　なライジング！　の男女関係がいいですね。

作品中には、多数の「劇中劇」でてきますが、いずれもなかなかの作品で、特にローマの休日を下敷きにした「レディ・アンをさがして」は、別途氷室冴子さんが文庫本でも出してくれました！　でも、どっかで、これ本当に上演してくれないかなーーーー。　もうしたんかなーーー。ですね。ああ、最近舞台を見に行ってないなー。

このマンガを読んでいたときにちょうど、大学生で演劇のゼミなぞをとっていたので、共感したり、あこがれたり、本当にたのしませてもらいました。また、挫折しながらの成功は、勇気をあたえてくれる内容です。