不肖・宮嶋シリーズ

週刊文春などを中心に活躍するフリー報道写真家、宮嶋茂樹氏の数々の冒険？　をライターの勝谷誠彦によって脚色された「不肖・宮嶋」というキャラクターを通しておもしろく紹介するフォト・エッセイ、フォト・ドキュメンタリーのシリーズ。週刊誌に連載されるということもあり、疲れたオジサンが通勤電車で読むことを想定していることもあり、やや下品なので注意。

宮嶋茂樹氏が軍事マニア？　なのもあって、自衛隊モノが多い。私が読んだのは以下の作品があるが「不肖・宮嶋」のキャラクターのおもしろさもあって、ついついハマってしまう。なお、順番はおもしろかった順です。

不肖・宮嶋のホームページなんてのも一応あります

1. 不肖・宮嶋　南極観測隊ニ同行ス（新潮社）
   週刊誌カメラマンとしてはじめて、南極観測隊に同行。内陸のドームふじ基地まで雪上車の運転手までやりながらの冒険行、、、というか、南極観測隊のみなさまの、厳しい仕事の合間にみせる「ぶっ飛んだ」姿を赤裸々に描いた怪作品。
   
2. 空爆されたらサヨウナラ（クレスト新社）
   1999年。コソボ紛争のまっただ中、ユーゴスラビアに滞在し、報道カメラマンとして、ユーゴ空爆の、コソボの実体を取材した作品。カッコイイところでなく、不肖ならではのナサケナイ様子も解説。コソボ紛争を立体的に見るための一視野としてオススメ。
   
3. 不肖・宮嶋　一見必撮（文芸春秋社）
   2000年の前半に週刊文春で連載された、フォト＆コメントを纏めたもの。よくもまあ次から次ぎへ事件が起こるもんやなという感じです。これ読むために文春をずいぶん買っていました。
   
4. ああ、堂々の自衛隊（双葉文庫）
   カンボジアＰＫＯ活動従軍日誌。他の本のネタにされるエピソードがあるので、基礎資料として読む必要あり。不肖・宮嶋というキャラクターが確立された一冊。
   
5. 姉ちゃん撮らせんかい（太田出版）
   旧ユーゴスラビア内戦地帯で、美女を撮影する企画の取材記。最近は、こういうアホかつ危険なことをする人はすごくすくないらしい。ルポとしてはそこそこだけれど、他では読めない内容。
   
6. 不肖・宮嶋　踊る大取材線（新潮社）
   オウム、暴力団から、鉄道写真マニアだった少年時代まで、不肖・宮嶋の落穂ひろいというところですか、、、最近の仕事が掲載されています。でも、勝矢氏が構成をしたほうがおもしろいなぁ。
   
7. 不肖・宮嶋　史上最低の作戦（太田出版）
   自衛隊・オウム・北朝鮮と駆けめぐる、カメラマン宮嶋氏の軌跡。写真がすくないのがつまらん。