Shichirigahama
地名と江ノ電の駅名は七里ヶ浜、町名と高校の名前は、七里ガ浜と表記するのが正しいそうです。実際は中国の里で計算しますので、１里が400ｍほど。約３kmに渡って広がる砂浜の海岸です。西は小動岬、東は稲村ヶ崎に挟まれています。
砂浜ですが、近くの大きな河川、境川からの砂の供給は江の島の砂しがじゃまをして得られませんし、他にも大きな河川がないために、砂浜がいつまで維持されるかはわかりません。
砂は黒っぽい色をしています。俗に砂鉄のせいだといいますが、少なくともこの海岸の場合は、特に稲村ヶ崎周辺で輝石が異常に多いためで砂鉄はわずかだそうです。このページを見に来た、地球科学者の萩谷さんから教わりました。
七里ヶ浜を舞台にした文学作品として有名なのは、太宰治の「道化の華」です。太宰が収容されていた恵風園という療養所をモデルにした作品だそうですが、私は暗い文学（と殺人事件推理）は苦手なので読んだことはありません。
七里ヶ浜のそばには２つの高校、鎌倉高校と七里ガ浜高校がありますが、この２つの高校の運動部のランニングの場所はもちろんここです。マンガやテレビドラマの主人公たちも走っていました。「俺は男だ！」で森田健作が竹刀を素振りしたのもここでしょう。
私は文化系クラブだったので、走らずにもっぱら散歩を楽しみました。時にはウミガメが打ち上げられたりといったこともありました。また、このあたりはサーファーが大勢いまして、寒くても根性で？波を待っています。沖にはヨットと漁船がそれぞれの領分を犯さないように見えています。海岸段丘の上には江ノ電が走り、海が一番よく見える区間はこのあたりです。なお、この地域については地元のグリーンウッド氏のセブンマイルビーチファイルに穴場情報があります。